口臭 について
更新日時:2019/10/10
カテゴリ:ブログ
JR吹田駅 歯医者
 ゆうき歯科です。
口臭について
口臭の正体は、食べ物のカスが腐敗した臭いや、歯垢・歯石です。
口臭は多かれ少なかれ誰もが持っているものです。歯石や歯垢が多い人は口臭が強くなります。
唾液が十分に分泌されているときは、唾液が細菌を殺菌したり、細菌を洗浄してくれたりして、口臭となって現れませんが、朝起きた時、空腹時、ストレス等により唾液が減少すると口臭が強くなります。また、臭いの強い食べ物が口臭の原因となることがありますが、にんにくやお酒などの臭いが歯みがきをしただけではなかなか消えないのは、口に残った臭いだけではなく、アリシンといった臭い成分が、胃腸から血液中に取り込まれて肺に運ばれ、肺から息と一緒に吐き出されて強い臭気を伴うためです。

口臭の原因
口臭の原因は細菌が発生させる揮発性硫黄化合物であり、その 60% が「舌」にある、「舌苔(ぜったい)」より生産されています。口臭の除去には、原因である舌苔を舌清掃により、除去するのが最も効果的です。また揮発性硫黄化合物の存在できる環境 pH はアルカリ性で、酸性下では揮発性硫黄化合物は産生されません。
※揮発性硫黄化合物ってなに?
揮発性硫黄化合物とは、口臭の原因物質で、それぞれに特徴があります
・硫化水素:口腔内に原因がある時に検出される口臭原因物質
・メチルメルカプタン:歯周病を原因とする口臭の場合に検出される口臭原因物質
・ジメチルサルファイド:歯周病がある場合に検出される口臭原因物質


生理的口臭と歯周病口臭による口臭の特徴
揮発性硫黄化合物のうち硫化水素は、口腔内に疾患がなくても、例えば起床直後など、いわゆる生理的口臭で検出されます。歯周病に罹患すると、揮発性硫黄化合物のうち、メチルメルカプタンが高濃度に検出されます。これは硫化水素に比べ、口臭強度が強くなります。歯周病患者に強烈な悪臭を感じるのはそのためです。

歯周病口臭
歯周病原菌が大量に産生するメチルメルカプタンによる口臭が主体です。この物質は、歯周病ポケットからの浸出液中で増えるため、歯周病が重度化すると、その量も増えます。また歯周病の進行にともない、舌苔も増加します。よって、歯周病は進行すると、歯周ポケットからと、舌苔からの双方から揮発性物質を産生されることになります。

その他の口臭
口腔以外の疾患のうち、以下に示すものが重度な場合に口臭を認めるようになります。
代謝性疾患:糖尿病(アセトン臭)
      肝機能障害:アンモニア臭
      腎機能障害:魚の腐ったような臭い
鼻咽喉疾患:副鼻腔炎・副鼻腔癌:タンパク質の壊疸臭
呼吸器疾患:気管支拡張症・肺結核・肺癌
消化器疾患:食道憩室・食道ヘルニア
セルフコントロール
口臭対策としてのセルフコントロール
口臭のバイオリズムを知ることで、セルフコントロールすることができます。
生理的口臭
•お口の汚れ
•起床時
•空腹時
•緊張時のお口の渇き
•全身疾患からの臭い
病的口臭
•歯周病
•歯垢
•虫歯
•唾液の分泌低下
•呼吸器系疾患
外因的口臭
•飲食物
•お酒
•たばこ

口臭予防について
日中は、適宜緑茶を飲むことをおすすめします。
唾液を増やしてニオイ物質の濃度を下げ、茶カテキンによる消臭効果が期待できます。
年齢とともに唾液の分泌量も減少します。
よく噛んで食事をすることで、顔の筋肉を動かして、唾液腺からの唾液の分泌が増えます。
おしゃべりをすることも、同じく筋肉を動かしますので唾液の量が増えます。


いずれにしても吹田の方で自分の口臭が気になる方は歯科へ連絡してみてください。