歯磨き粉の使い方について
更新日時:2016/09/03
カテゴリ:ブログ
こんにちは。
JR吹田駅東改札北出口すぐの歯医者
ゆうき歯科です。
今日は 歯磨き粉 の使い方 についてお話しします。

歯磨き粉の最も効果的な使い方

多くの人が毎日使う歯磨き粉。「汚れを落とすため」「スッキリさせるため」に使われている方が多いのではないでしょうか。最も重要なのが「虫歯や歯周病が予防できる」ということなのです。最近の歯磨き粉には薬用成分を含むものが多く販売され、虫歯や歯周病などを予防するためにとても重要なのです。しかし、その成分を効果的に使わなければただの泡にしかならないのです。歯磨き粉の効果的な使い方について説明しますのでぜひ参考にしてみてください。

1.歯磨き粉を使った方が良い理由

1-1.汚れを効率的に取り除く

歯磨き粉には歯の表面を傷付けずに汚れを落とし易くする研磨剤や、お口全体に歯磨き粉を行き渡らせて、汚れを落としやすくする発泡剤が含まれています。もちろん、歯ブラシだけでも汚れは落ちますが、より効果的に汚れを落としてくれるのが歯磨き粉なのです。歯が削れたりしないか、と心配になる方もいるかもしれませんが、「歯の表面に毛先を当てて、軽い力で小さく動かす」ということを気をつけながら、正しく磨くことが出来れば大丈夫です。

1-2.虫歯や歯周病を予防できる

目的に合わせて歯磨き粉を選ぶことで、日常生活の中で虫歯や歯周病予防を行うことができます。歯医者に行って検診をすることは大切ですが、一番大切なのは日常でのケアなのです。お口は会話したり、飲んだり、食べたり毎日使う場所です。そこを何ヶ月かに1度検診へ行くだけでは、予防としての効果が足りません。毎日使う場所だからこそ、毎日のケアで予防を行う方が効果が高いのです。それを効率的に行ってくれるのが、歯磨き粉なのです。

1-3.リフレッシュ効果がある

歯磨き粉には爽快感を与えるために香味剤が含まれています。それを使用しての歯磨きは、脳を活性化し、疲労感を軽減させ、集中力を高めることができます。そのためリフレッシュする効果が得られるのです。お好みの味や香りを探してみたり、お仕事されている方は、休憩時間に少し歯磨きの時間を取るのも、気分転換になるのでおすすめです。

2.歯磨き粉の最も効果的な使い方

2-1.フッ素配合で効果的な虫歯予防

歯磨き粉はフッ素配合と表示されているものを選びます。フッ素は「歯を強くする」「虫歯菌の活動を弱める」「歯の表面を再生する」効果があり、毎日少量のフッ素を歯に浸透させることが最も効果的な虫歯予防になります。

効果的な使い方
•毎日、たっぷりの量を使う
•歯磨きを5分くらい行い、歯全体に浸透させる
•うがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする


2-2.歯茎を引き締める効果で歯周病予防

歯周病は、歯の汚れの正体である細菌が歯茎に感染して、歯茎が腫れたり、血が出たりします。その細菌を弱らせるのに歯磨き粉は力を発揮します。

ジェルコート効果的な使い方
•歯茎に浸透しやすいジェルタイプのものを選ぶ
•歯と歯肉の境に毛先を当てて、マッサージするように1本ずつ細かく磨く
•うがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする

2-3.しみる刺激から守る知覚過敏予防

歯の根元が削れてくると神経に刺激が伝わりやすくなり、しみたり、痛みが出ることを知覚過敏といいます。知覚過敏用歯磨き粉には歯の神経に刺激が伝わりにくくする効果があります。

効果的な使い方
•知覚過敏が起こりやすい歯の根元を念入りに磨く
•歯磨きの力を入れすぎると逆効果になるため弱い力で磨く
•成分が浸透するようにうがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にす

2-4.歯をツルツルにして歯石予防

歯石は、歯垢(しこう)が唾液中のカルシウムやリンとくっ付き、石灰化して出来ます。歯石予防用歯磨き粉には歯石の原因となる歯の汚れを落としやすくして、歯石が付きにくくしてくれる効果があります。

効果的な使い方
•歯石の付きやすい下の前歯の裏側と上の奥歯の頬側を丁寧に磨く
•傷がついた歯の表面に成分が浸透するようにうがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする
•一度ついてしまうと自分では取れないので定期的に歯医者でクリーニングを行う


2-5.歯を白くする効果で着色予防

コーヒーや紅茶、カレーなど毎日食べたり飲んだりしていると、歯に着色してきます。着色予防用歯磨き粉は着色しやすい歯の表面をツルツルにしたり、ホワイトニング効果があります。

効果的な使い方
•歯の着色が目立つ部分を特に丁寧に磨く
•傷がついた歯の表面に成分が浸透するようにうがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする
•詰め物の変色による着色は歯医者で磨いて落としてもらう


2-6.気になる口臭を歯磨き粉で予防する

口臭の臭いの元となる大きな原因は細菌から出されるガスです。口臭予防用の歯磨き粉は細菌の活動を弱めてくれるため、口臭が減ってきます。

効果的な使い方
•歯ブラシ前にデンタルフロスを使って歯と歯の間に薬用成分が行き渡りやすくする
•うがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする
•親知らずは口臭の大きな原因となるため早めに抜歯をしておく

3.虫歯菌や歯周病菌が多い人にお勧め

3-1.虫歯になりやすい人におすすめのフッ素ジェル

虫歯になりやすい方は歯磨きあとにもう1つケアを追加します。歯磨き後にフッ素のジェルを、歯全体に行き渡るように塗り込みます。お口に溜まった水分を吐き出すだけで、うがいはしません。そのまま30分程度、飲食やうがいを控えます。フッ素がより歯に浸透していくので、ワンランク上の虫歯予防が出来るのです。特に永久歯の生え始めたお子さんにおすすめの方法です。


3-2.歯磨き粉の効果を持続させる3DS

専用のマウスピースを作成し、そこにフッ素ジェルやぺリオバスターを入れて装着することで、虫歯菌や歯周病菌に直接作用させ、除菌効果を高めます。虫歯や歯周病を予防する為の最新の方法です。
1日1回寝る前の歯磨き後に、10分程度装着し、軽くうがいをします。

まとめ

現在でも新しい商品や薬用成分が次々と開発されています。自分に合うものがなかなか見つからない、使い方がわからない、という方はかかりつけの歯医者で相談してみて下さい。お口の状態に合わせてアドバイスしてくれます。毎日のケアでお口の健康を目指しましょう。